ねこちゃんの部屋
- おしっこの量、気になりませんか?腎不全の話 -

腎不全は、多くのネコちゃんがなってしまう病気です。

そして残念ながら、腎不全は治療で治すことができない病気です。

腎不全 馬.jpg今回は、そんな腎不全についてのお話です。

 

そもそも腎臓はどのような臓器なのか、みなさんご存知ですか?

おしっこをつくっている!ということをご存知の方は多いのではないでしょうか。

 

腎臓は、血液の中にたまった「老廃物」をおしっことして体の外に出す、いわば『浄化装置』です。

余分なものは体の外へ、必要なものは出ていかないようにとうまく調節をしてくれています。

体の中の水分量や電解質のバランス感知し、これらの調整もしています。

簡単に言うと、腎臓は血液の状態をちょうどよいバランスに保つ役割を担っているのです。

水分を取りすぎた時に色が薄いおしっこがいっぱい出た、という経験はありませんか?

逆に、あまり水分を取らなかったら濃いおしっこがちょっとしか出ない、という経験はどうですか?

このような現象は、腎臓が体の中の水分の量を感知して、おしっこでバランスをとっている証拠なのです。

 

腎不全とは、腎臓が壊れる事で腎臓の機能が低下してしまう病気です。

腎機能が低下すると、体の中の水分を調節できずにどんどんおしっことして出してしまいます。

そのため、おしっこの量が増え、色も薄く臭いも少なくなります。

おしっこがいっぱい出ると体が脱水してくるため、お水をいっぱい飲んで調節しようとします。

これが腎不全で代表的な症状の『多飲多尿』です。

逆に、重要な老廃物の排泄はうまくできなくなり体内にたまってしまいます。

腎不全 ざる.jpgそのため、体重が減ってくる、食欲が減ってくる、毛づやが悪くなる、寝てばかりいるという変化も見られてきます。

末期になると、吐く事が多くなったり下痢したり、貧血という症状も見られてきます。

 

最初にふれましたが、腎不全は治してあげられない病気です。

壊れてしまった腎臓を元に戻してあげることができないからです。

食事療法や点滴治療、内服治療により、残っている腎臓への負担を軽くして、これ以上腎臓が壊れてしまわないように保護していくことが最善の治療です。

つまり、早く見つけて早く対処してあげれば、少しでも腎臓の機能を守る事が出来るのです。

 

では、早期に腎不全を見つけるためにはどうしたらいいのでしょうか。

腎不全の診断には血液検査、尿検査が主に行われます。

血液検査では、尿素窒素(BUN)、クレアチニン(CRE)という値を確認していきます。

これらの物質は、腎臓からおしっことして体外に排泄される「老廃物」です。

腎臓が悪くなると排泄がうまくされないため、この値が高くなってきます。

しかし!

これらの値が高くなったときには、すでに腎臓の機能の約75%が壊されているんです!

つまり、残り25%しか腎臓が残っていないという事になってしまいます。

 

もう少し早く腎不全を見つけつことができる検査が尿検査になります。

尿検査では「尿比重」という値が低下してきていないかを確認します。

「尿比重が低下する」という状態は、腎臓でうまくおしっこの調節ができなくなっている証拠です。

尿比重の低下が見られた時は、腎臓の機能の約70%が壊された状態です。

血液検査との差はたった5%ですが、残った腎臓と付き合っていくためにはとても大切な5%です。

 

残念ながら、これ以上早く腎不全を診断する検査法はありません。

少しでも早く腎不全を見つけ、少しでも長く腎臓を長持ちさせるため、尿検査を定期的に受けることはとても重要です。

 

また、日頃からねこちゃんのおしっこの量や状態を注意深く観察する事もとても大切です。

おしっこの量が増えたかな?回数が増えたかな?

色が薄くなった?

そんな変化が腎不全の重要な手がかりになります。

 

ちょっとやせてきたかな?

食欲が前ほどなくなった・・・

いつも寝てばかりいるなぁ。

そんなちょっとした変化も、「高齢だから仕方がない!」ではないかもしれません。

 

おしっこが気になる・・・

高齢になってきた・・・

そんなときは一度おしっこ検査を受けてみてはいかがでしょうか♪

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