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創傷治療について
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種類
年齢
診療科目
症状

「創傷治療」の話です。
「創傷」とは、いわゆる「傷」のことです。一口に傷と言っても、傷手術の傷や喧嘩による噛み傷、交通事故の傷など、原因や性質は様々です。
今回は、この「創傷」に対する適切な治療方法について、お話しさせていただきます。

創傷を治療する際に、私たちが意識するポイントとしては、
①感染を防ぐ
②傷口の環境を適度に湿潤な状態に保つ
③痛み、炎症を取り除く
以上の3点があげられます。

以前は、創傷の治療として、傷口を乾燥した清潔な状態におくやりかたが主流でした。
しかし近年では、傷口から出る滲出液をある程度保持して、湿潤な環境を保つことが、損傷した組織の再生を促すために重要であることがわかってきました。
また、傷口の感染や痛み、炎症の存在は、創傷の治癒を遅らせることがわかっています。

当院では、これらの条件を満たし、創傷の迅速な治癒を促すため、以下のものを治療に用いています。

・プラスモイスト
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傷口から分泌される漿液を吸収し、適度な湿潤条件を維持します。

・イントラジェルIMG_1582
傷口表面を湿潤状態に保ち、痛みを抑えるドレッシング材です。
ジェル内を白血球が遊走できるので、感染を防止します。
また、壊死組織が存在していても使用できるため、壊死組織の剥離に伴う傷口への刺激がありません。

 

 

 

 

 

IMG_1583・アイプクリーム
コラーゲン配合の外傷治療用クリームです。肉芽の再生を促します。

 

 

 

 

 

 

ここで、外傷を負ってしまったわんちゃんの実際の治療の経過を追って行きましょう。

受傷から3日目に病院にお越しいただきました。
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膿などは認められないので感染はおこっていませんが、軽度の炎症と出血が認められ、傷口はやや乾燥していました。
感染を防止するため、周囲の毛を短く刈り、湿潤状態を維持するため、イントラジェルを塗布し、プラスモイストで覆いました。
このほか、消炎鎮痛剤と抗生剤の飲み薬をお出ししました。
また、傷口を舐めないようエリザベスカラーを装着していただきました。

 

 

 

こちらが受傷8日目の傷口です。
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感染は認められず、傷口は縮小して組織が再生しています。
引き続き、傷口をイントラジェルとプラスモイストで保護しました。
飲み薬も継続してお使いいただきました。

 

 

 

 

 

 

受傷11日目の写真です。
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さらに傷口が縮小しました。
この時点でイントラジェルとプラスモイストは不要と判断し、アイプクリームを1日4回傷口に塗布して、湿潤環境を維持していただきました。
飲み薬はこの時点で終了とさせていただきました。

 

 

 

 

受傷18日目の写真です。

IMG_1567傷口は非常に小さくなり、治療終了となりました。

 

 

 

 

 

 

 

このような大きな傷も、傷口の環境を適切に維持することで迅速に、また見た目も非常にきれいに治癒します。
傷口の組織が損傷・乾燥したり、感染がおこったりすると、治るまでに時間がかかってしまうことがあります。
もし、わんちゃんや猫ちゃんが怪我をしてしまった時は、早めに病院へ連れてきてあげてください。