友だち追加数

LINE@はじめました。クーポンなど配信中!

動物の健康管理
ホーム > 動物の健康管理 > 5歳~7歳のワンちゃん
1分でわかる!ふじわら動物病院
動物の健康管理
  • 5歳までのワンちゃん
  • 5歳~7歳のワンちゃん
  • 7歳以上のワンちゃん
  • ネコちゃん
  • ウサちゃん
病院からのお知らせ
  • 最新情報
  • 院長コラム
求人情報
grainfree
  • 5歳までのワンちゃん
  • 5歳~7歳のワンちゃん
  • 7歳以上のワンちゃん
5歳~7歳のワンちゃん

この時期のワンちゃんは人でいうと30代後半から40代後半です。
人も40代以上になると、年間1回の健康診断を受ける様に、若い頃とは体が変わってくる時期でもありますし、病気が見つかりやすくなる年齢でもあります。
この時期に気をつけていただきたいのは、「シニア期に向けた健康維持」です。7歳以上になるとワンちゃんはシニア期に入ります。シニア期に入った時に慌てて治療を始めるようなことにならないように、将来を見据えた健康管理を行いましょう。

この時期に気をつけたいこと

下記の項目を行うことで、「シニア期に向けた健康維持」を行いましょう。
また、早い子はこの時期から病気が見つかりやすくもなりますので、少しでも「おかしいな?」と思ったら病院へお越しください。

  • 基本的な予防
  • 年間1~2回の健康診断

年間の予防スケジュール

予防項目について

1.フィラリア予防

フィラリア症は、心臓の中に長さ20~30センチの素麺のような寄生虫が感染することです。蚊によって感染する病気です。特に、体の小さい室内犬は心臓の大きさも小さいですので、感染するとほとんどが死に至ります。1ヶ月に1回の飲み薬で確実に予防できます。

年齢に関係なく4月初旬から12月までの投薬が必要です。

フィラリア予防の前には感染確認のための検査が必要になります。

フィラリア時期の健康診断

フィラリアの投薬前にはフィラリアの感染の有無の検査が必要です。
検査は採血をして行いますが、採取した血液で健康診断としての血液検査を同時に行うことができます。せっかく痛い思いをして採取した血液ですので、同時に健康診断をしていただくことをお勧めしています。

2.ノミ・ダニ予防

春先から秋まで寄生することがあります。ワンちゃんにノミ・ダニが感染すると、皮膚炎やバベシア症・ライム病などを引き起こします。また、人間にも感染し、刺します。「今ついてないから…」ではなく、ノミ・ダニが付く前に「付かないように」予防してあげましょう。

ノミ

室内に入れる犬では、家の中でノミが繁殖して人が噛まれることもあります。ワンちゃんによっては、アレルギーで下半身が脱毛することがあります。

ダニ

屋外でダニを付けてくることで寄生します。散歩途中で寄生します。

3.ワクチン接種

現在、混合ワクチンは最大でワンちゃんは9種の感染症が予防が可能です。感染症の中には単独感染(たくさんの病気に一度にかかるのではなく、一つの病気に感染すること)で死亡率が高いものもあります。必ず毎年1回の接種をしてあげてください。初年度は合計で3回の接種が必要です。

予防できる病気 5種ワクチン 7種ワクチン 9種ワクチン
犬ジステンパー
犬アデノウイルス2型感染症
犬伝染性肝炎
犬パラインフルエンザ
犬パルボウイルス感染症
犬コロナウイルス感染症 × ×
犬レプトスピラ感染症 黄疸出血型 ×
犬レプトスピラ感染症 カニコーラ型 ×
犬レプトスピラ感染症 ヘプドマディス型 × ×

4.狂犬病予防接種

狂犬病の予防注射は法律で定められている飼主様の義務です。注射は地域で行う集合注射と病院で行う2つの方法があります。市区町村から届くハガキを持ってご来院ください。当院でも狂犬病の予防接種をすることができます。他のワンちゃんと一緒の集合注射は不安という方は病院での接種もご検討下さい。

5.定期駆虫

条虫や回虫などのお腹の虫の駆虫をしましょう。お薬を飲ませていただくことで、駆虫ができます。

デンタルケアについて

この年代になると、定期的なデンタルケアをしていない限り、歯石の付着や歯周病などのお口のトラブルを抱えている子が増えてきます。放っておくと、悪臭の原因だけでなく心臓病の原因にもつながることもあります。

当院では口腔内の状況を調べる簡易デンタルチェックから、食事療法、歯磨き指導、歯石除去処置(スケーリング)なども行っております。

毎日の食事を美味しく食べるためにも口腔内の状態をチェックしてあげましょう。

白内障について

あなたの大切な小さな家族の目をチェックしてみてください。

目が白く濁ったりしていませんか?
最近、物にぶつかってりしていませんか?
足をふみはずしたりしていませんか?

これらの原因は白内障かもしれません。実は、わんちゃんも白内障になるんです。5~6歳ごろになると白内障がみられてくることが多くなります。私たち人間と同じで高齢になると白内障が出てきます。

白内障の治療は、経過をみるか、手術をするかになります。
しかし、経過をみると失明したり、水晶体が問題となりブドウ膜炎という病気になったりします。ブドウ膜炎になるとやはり手術ということにもなります。

手術は、専門医にしてもらうことになり、手術費用、手術後の管理、通院、治療と手術も費用と時間がかかります。老齢性の白内障は早期発見し、進行を遅らせるような点眼薬やサプリメントもあります。そうすることにより、人と同じように維持することも可能です。

最近では、水晶体の白濁が薄くなるような点眼薬もあるので、手術しかないと諦めていた方も一度ご相談ください。

日々のケアについて

1.食事管理

食事は毎日の栄養管理の基本となります。栄養バランスを考えたフードをあげることをお勧めします。フードの種類にも色々とありますが、ドライフードをお勧めしています。ドライフードは歯や顎の関節を鍛えることもできますし、歯石の予防もすることができます。食事の回数もしっかりと管理してあげましょう。

また、常に新鮮な水を飲めるようにもしてあげてください。特に夏場は水分不足が熱中症の原因にもなります。

2.爪切り

爪を切らずに放っておくと、丸く巻き込んで肉球に刺さってしまったり、中の血管が伸びてしまい、わずかに切っただけでも出血するようになってしまします。
非常に嫌がる犬が多いので、仔犬の頃から慣らしてください。最初は痛い思いをさせないように、爪を切る真似をして、おとなしくしているときにご褒美をあげるとだんだん慣れてきます。

3.肛門腺絞り

肛門のすぐそばに穴が開いていて、分泌物が出てくるようになっています。この分泌物を定期的に取り除いてあげることが必要になります。この分泌物が原因で炎症を起こしたり、皮膚炎を起こしてしまうこともあります。お家でもできますし、病院でもすることができます。

4.シャンプー・ブラッシング

ブラッシングで早めに皮膚病を見つけることができます。長毛種ではまめにブラッシングしないと毛玉ができ、皮膚病の原因になります。換毛期は特に念入りに行ってください。

シャンプーは月に1~2回程度が目安です。必要でない限りは、洗い過ぎはよくありません。ブラッシングしてから洗うと効果的です。