当院での症例紹介
ホーム > 症例紹介
猫の急性腎臓病の症状
症例カテゴリーに戻る
167660_s
種類
年齢 全年齢
診療科目 泌尿器科
症状 腎臓病

ふじわら動物病院
院長の藤原光宏です。(プロフィールはこちら

 

猫の急性腎臓病は、急激に重篤な症状になります。
元気がなくなったり、食欲がなくなったり、腹痛、嘔吐、下痢、虚脱、ケイレンなどの症状が急になります。

早急に原因を見つけて、積極的な治療を行えば、腎臓の機能の回復を望めることもありますが、
手遅れになると亡くなったり、回復しても腎臓の機能が回復できずに慢性腎臓病になったりします。

 

 

 

 

■猫の急性腎臓病の症状は?

・突然ぐったりする
・嘔吐
・意識の低下
・呼吸が荒い
・排尿がない など

初期では、食欲と元気がなくなって水を飲む量が減って、オシッコの量が減ったりまったく出なくなったりします。
病状が進行すると、脱水症状、嘔吐、体温の低下、けいれんなどの症状が起こります。

 

 

 

 

■猫の急性腎臓病の原因は?

腎臓そのものに異常がある場合と、別の病気が原因で起こる場合があります。脱水や心不全などによって腎臓に送り込まれる血液の循環に問題が起こったときや、感染症や中毒などによって腎臓の組織がダメージを受けたとき、尿道閉塞によっておしっこが排泄できなくなったときなどに起こります。

・出血、脱水、血栓、循環器系の異常などが起こって、腎臓に行く血液の量が減ってしまい腎臓の機能低下する
・急性の腎炎、細菌の感染、腎毒性があるものを食べたりすることによって腎臓が急激に障害を受ける
・結石や腫瘍などによって尿管や尿道が閉塞することにより尿が排泄できない
・事故による膀胱破裂により尿が排泄できない
などがあります。

 

 

3427654_s

 

 

腎臓そのものに障害がある場合と別の病気が原因で起こる場合があります。
脱水や心不全などによって腎臓に行く血液の循環に問題が起こったときや感染症や中毒などによって腎臓の組織がダメージを受けたとき、尿管閉塞、尿道閉塞によっておしっこが排泄できなくなったときなどに起こります。

 

 

 

 

■猫の急性腎臓病の治療

急性腎臓病の原因になっている病気を突き止めてそれに対する治療を行います。

例えば、腎臓の感染が起きてる場合は、細菌に対する治療として、抗生剤や点滴を行います。
尿管結石が尿管に詰まっておしっこが排泄できないなら、結石を取る手術をします。
尿道に結石が詰まっておしっこが排泄できないなら、尿道に詰まってる結石を取る処置をします。

症状は急速に進行するので命に関わる危険性が高い病気ですので、緊急処置になることが多いです。

慢性腎臓病(腎不全)と違って初期の段階で治療を行えば、腎機能が回復する可能性があります。

 

 

 

 

■猫の急性腎臓病の予防

尿管結石や尿道結石は、食事の問題や飲水量が少ないことによって、結石症になることが多いので、飲水量を増やしたり、食事に注意しましょう。

頻尿などの膀胱炎の症状が出てる場合は、できるだけ早く受診してしましょう。

定期的な尿検査は、膀胱炎や膀胱結石の早期発見、慢性腎臓病の早期発見にもなりますので、3ヶ月に1回定期的に尿検査しておきましょう。

3430147_s

日頃からおしっこの状態は確認しておきましょう。
おしっこの量や色、匂いなどを確認して異常があればすぐに気づけるようにしましょう。

ユリ中毒やエチレングリコール中毒など中毒を起こすようなものを置かないようにして事故を防ぐようにしましょう。